「当研究室の大学院生(JAXA連携大学院生)が関わる宇宙塵検出器を搭載した深宇宙探査機エクレウスがアルテミス初号機で月に向かいました」

 アメリカ航空宇宙局 (NASA)は日本時間2022年11161547分に新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」初号機(アルテミス初号機)の打ち上げに成功しました.SLSは国際宇宙探査計画「アルテミス」プログラムの中核となる,米国史上最大のロケットです.

 同初号機は日本の「エクレウス(EQUULEUS)」などの八機の超小型探査機を搭載し,米国フロリダ州ケープカナベラルより宇宙へ飛び立ちました.

エクレウス探査機の外壁には多層断熱材 (MLI)一体型微粒子衝突センサの宇宙実証を兼ねて,地球・月圏に存在する宇宙塵(ダスト)を検出する科学観測機器「CLOTH(Cis-Lunar Object detector within THermal insulation,「クロス」)」が搭載されています.

当研究室では,過去8年にわたり5名の学生がJAXA宇宙科学研究所の連携大学院生として,クロスの研究開発に携わってきました.今後は,その軌道上運用と宇宙実験データの解析作業に携わっていきます.